Microsoft Azure Storage Explorerの使い方

2024年9月28日

公式のドキュメントはこちらにあります。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/storage-explorer/vs-azure-tools-storage-manage-with-storage-explorer?tabs=macos

少し宣伝させてください!Azureの試験対策本を執筆しました。

インストール

こちらからインストールできます。
自分のOSにあったものをダウンロードしてください。私はシリコンチップのMacなのでmacOS ARM64です。

ダウンロードして開く

これでインストールは完了です。

接続する

Azuriteに接続する

ローカルでAzuriteに接続します。
ここではDockerコンテナーで立ち上げたAzuriteに接続します。
Dockerコンテナーで立ち上げたAzuriteについては以下の記事を参考にしてください。

ローカルストレージエミュレーターを選択します。

表示名だけ変更すればいいと思います。ローカルを選んだ時点でアカウントキーが入っていますが、これはAzuriteの既定値なのでこのままでいいです。特に何か設定するわけではないので楽ですね。

接続ボタンを押せば追加されます。

ローカルAzurite(Key)というので追加されました。
選択状態にするとプロパティが出ます。ここから接続文字列などもコピーできます。

Blob

コンテナーを作成する

こちらはリモートでもAzuriteでも同じです。

作成すると追加されます。

SASキーの発行

Blobコンテナーを選んでSASキーを発行することができます。

公式の説明はこちらです。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/storage-explorer/vs-azure-tools-storage-manage-with-storage-explorer?tabs=macos#generate-a-shared-access-signature-in-storage-explorer

Azuriteでやっていきます。

アカウント レベルの SASキー

Shared Access Signatureの取得を選択します。

次にSASキーで許可する設定をします。
後ほどBlobのSASキーについて書きますが、ここの画面の項目は当然少し異なります。
これはアカウントレベルのSASキーなので、Storageアカウントのサービスを選ぶ項目があります。

作成を押すと作成されます。Azuriteなのでもちろんhttp://127.0.0.1という感じでローカルを指します。あとhttpしかないので、httpsでは当然表示されてないです。HTTPを許可する(推奨されません)のチェックを外してますが、この選択結果には左右されないです。

BLOB コンテナーの SAS を取得

公式の内容はこちら

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/storage-explorer/vs-azure-tools-storage-explorer-blobs#get-the-sas-for-a-blob-container

Shared Access Signatureの取得を選択します。

以下の画面が出てくるので、許可の内容を設定します。

こちらも作成して使用できます。

補足

一度発行したSASキーを失効させたい場合はどうするか。以下の記事が参考になります。

https://azure.github.io/jpazpaas/2023/06/15/How-To-Expire-SAS-Token.html

Microsoft Azure Storage Explorer経由でSASキーを発行する場合、通常は「アカウントキーを使用して発行されたSAS」が作成されます。このケースでは、「シナリオ C : アクセス ポリシーを設定せずアカウントキーを利用して発行された場合」に該当するはずです。

Azure Queue Storage 

公式の内容はこちら

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/queues/storage-queues-introduction

まずはキューを作成をします。

追加でキューを作成できます。

追加された内容にはID,メッセージ,挿入時刻,有効期限,デキューの回数,サイズが表示されます。

デキューも上のメニューから選択してできます。

この表示タイムアウトを設定すると、その間キューが見えなくなります。
下記の例では単位が日間になってますが、秒の単位でも設定できます。

制限事項

AzuriteはあくまでStorage Accountのエミュレータ

AzuriteはあくまでStorage Accountのエミュレータなので完全にリモートのStorage Accountと同じというわけではないです。また、Storage Accountにもいくつかの種類があるので、それぞれのタイプごとに使える機能が違ったりします。

ストレージアカウントの種類については下記公式を参考にしてください。

https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/storage/common/storage-account-overview#types-of-storage-accounts

さて、普段Azuriteを使っていて困ったことがあります。

リモートからAzuriteにデータのコピーができない

リモート同士だとコンテナーのコピーが容易にできます。
まずはコンテナーのコピーから。
BLOBコンテナーのコピーというのを選択して、別のStorageアカウントにコンテナーをコピーできます。

コピーしたいStorageアカウントのBlobで右クリックするとB LOBコンテナーの貼り付けというのが出てきます。

しかし、Azuriteではこのメニューが非活性です。なのでリモートからコンテナーをコピーするにはAZCopyなどでコピーする必要があります。

ファイルのコピーもAzuriteにできない。

リモート同士だとファイルのコピーも簡単にできます。

ファイルを選択してコピーする。

貼り付けできます。

しかし、Azuriteだとできない。というか、そもそも貼り付けというメニューがないです。

これもAZCopyで対応する必要があります。