DefaultAzureCredentialについて
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DefaultAzureCredentialクラスの複数の認証方法を透過的に試み、利用可能な認証情報を自動的に選択する機能について、詳しく見ていきます。DefaultAzureCredentialは、Azureサービスへの認証を簡素化するために設計された便利なクラスです。このクラスは、複数の認証方法を順番に試行し、最初に成功した方法を使用してAzureサービスへの認証を行います。
こちらの記事が非常に参考になりました。
。主な特徴は
- 複数の認証方法の試行:DefaultAzureCredentialは、以下のような複数の認証方法を順番に試みます:
- 環境変数
- マネージドアイデンティティ
- Visual Studioの認証情報
- Visual Studio Codeの認証情報
- Azure CLIの認証情報
- Azure PowerShellの認証情報
- インタラクティブブラウザ認証
- 透過的な試行プロセス:開発者は、これらの認証方法を個別に実装する必要がありません。DefaultAzureCredentialが自動的に適切な方法を選択します。
- 環境に応じた適応:ローカル開発環境では、Visual StudioやAzure CLIの認証情報を使用し、Azure上では主にマネージドアイデンティティを使用するなど、実行環境に応じて適切な認証方法を選択します。
- カスタマイズ可能性:DefaultAzureCredentialOptionsを使用することで、特定の認証方法を除外したり、認証プロセスをカスタマイズしたりすることができます。
オプションのドキュメントはこちら。
例えば、以下のようにオプションを設定することで、特定の認証方法を除外できます。
この例では、環境変数、インタラクティブブラウザ、Visual Studio、Azure PowerShell、共有トークンキャッシュを介した認証方法が除外されています。これは、true
に設定されたExclude*Credential
プロパティによって指定されます。一方で、ExcludeVisualStudioCodeCredential
だけがfalse
に設定されており、これはVisual Studio Codeを介した認証方法が有効であることを意味します。
// Azure認証情報を取得
var isDevelopmentEnvironment = Environment.GetEnvironmentVariable("AZURE_FUNCTIONS_ENVIRONMENT") == "Dev";
var credential = new DefaultAzureCredential(new DefaultAzureCredentialOptions
{
ExcludeEnvironmentCredential = isDevelopmentEnvironment,
ExcludeInteractiveBrowserCredential = isDevelopmentEnvironment,
ExcludeVisualStudioCredential = isDevelopmentEnvironment,
ExcludeAzurePowerShellCredential = isDevelopmentEnvironment,
ExcludeSharedTokenCacheCredential = isDevelopmentEnvironment,
// 開発環境ではVisual Studio Code認証を使用し、それ以外の場合は除外
ExcludeVisualStudioCodeCredential = !isDevelopmentEnvironment
});
この設定は、特定の認証方法を意図的に選択または除外したい場合に便利です。例えば、開発中にはVisual Studio Codeの認証を利用し、他の認証方法を避けたいというシナリオが考えられます。このアプローチにより、アプリケーションの認証フローをより細かく制御し、セキュリティを強化することができます。
この機能により、開発者は認証ロジックを簡素化し、異なる環境間でのコードの移植性を高めることができます。ローカル開発環境からAzureクラウド環境まで、同じコードで一貫した認証処理を実現できるのがDefaultAzureCredentialの大きな利点です。
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